不登校期間が長引くと、「高校進学に影響が出るのでは?」と心配する方もいらっしゃると思います。授業に参加できない分、勉強面で遅れが生じるのは避けることができません。しかし、不登校でも高校進学は十分可能です。
今回は不登校から高校進学を行う方法をご紹介します。
目次
<不登校経験者でも高校に通える>
そもそも、不登校の状態で進学しても通い続けられるのだろうか…と不安に思う方もいますよね。しかし、中学校で不登校を経験していても、高校は普通に登校できている方も多くいます。
その理由は2つあります。
好きな高校を自由に選ぶことができる
中学の場合、ほとんどの方が同じ地区の公立学校へ入学します。私立を選んだとしても受験勉強をしなければ入学できないのでかなり選択肢が限られています。
しかし高校の場合、ご自身で行きたい学校を選ぶことができます。通学範囲も広くなるので、地元の方が少ない高校を選べば新しい環境に身を置くことも可能です。
高校によって生徒の特長や校風が異なる
中学は高校より校風やカラーが出やすいです。通っている生徒の特長も異なるので、文化祭や説明会に行くうちにご自身に合う学校・合わない学校が分かってくると思います。
生徒の特長を確かめたいなら文化祭、校風や教育方針を確かめたいなら学校説明会に足を運んでみましょう。
学校の拘束時間を減らすことができる
中学校は週に5日、朝から夕方までの登校スタイルが主流でしたが、高校は様々な登校スタイルがあります。
大きく分けて全日制高校・通信制高校・定時制高校で登校日数や学習方法が異なっています。
修了年限 | 登校日数 | 区分 | |
---|---|---|---|
全日制高校 | 3年間 | 週5~6日 | 主に学年制 |
通信制高校 | 最短3年間 | 週5日~年数回 | 主に単位制 |
定時制高校 | 最短3年間 | 週5~6日 | 学年制/単位制 |
全日制高校は週5~6日の登校日、1日6時間程度の授業時間があり、多くの方が選ぶ高校課程です。
定時制高校は基本的に毎日授業が行われますが、時間帯を選ぶことができる、あるいは単位制を取り入れている学校は登校日を選ぶこともできます。修了年限も最短3年間なので、4年間かけて卒業する方もいます。
通信制高校は登校日数が最も幅広く、毎日通う通学タイプ、年に数回の集中スクーリングタイプ、月に数回の通信制タイプと分類されています。
<不登校の方の高校受験勉強方法>
続いて、不登校の方におすすめの高校受験の勉強方法をご紹介します。
不登校の方は学校での授業に参加できない分、学校以外の場所で学習できる環境をつくらなければなりません。
塾に通う
学習塾は、学校の授業を補完する「学習サポート塾」と難関高校へ進学するための「進学サポート塾」の2つに分類することができます。
また、全国展開する大手チェーンの塾か中小規模の塾かによっても学習スタイルは異なります。いずれにしても不登校の方の学習サポートを行うには個別指導がおすすめです。
集団授業は、周囲と協力したり競ったりと勉強へのモチベーションが維持しやすいという点でメリットがあります。しかし、質問がしにくい・疑問点を解消できないなどのデメリットもあるので、消極的な方にはあまりおすすめできません。
個別指導は講師の目が隅々まで行き届くため、不登校の方でも安心して通うことができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇒『不登校の中学生には学習塾が最適!』
家庭教師を雇う
家庭教師は自宅で学習可能なので、家族以外の方と関わることに抵抗がある方でも負担になりにくいです。
また、家庭教師は子供との信頼関係が築きやすいのもポイントです。
不登校は家族だけで解決することはできません。第3者の力を借りるという点でも、家庭教師は心強い存在になることもあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。⇒『不登校をサポート!不登校の子供に対する家庭教師の効果とは?』
<不登校経験者の高校選びの3つのポイント>
不登校経験者は慎重に高校を選ぶ必要があります。
ここでは高校選びの3つのポイントをご紹介します。
① 地元から離れた高校
学校での人間関係が原因で、中学時代不登校を経験した方は、中学の知り合いが少ない高校を選べば心機一転することもあります。
そのためには、多少通学時間が長くても地元から離れた高校を選ぶことをおすすめします。
② サポート体制の整った私立高校
学校の設備、教師の質、あらゆるサポート体制含め、公立高校よりも私立高校をおすすめします。また、生徒の特長としても公立よりも私立の方が落ち着いた生徒が多いです(もちろん例外もあります)。
学費の面で公立高校に比べて経済的負担にはなりますが、それ以上に、高校を卒業することの方が人生において価値あることではないでしょうか。
③ 自由度の高い通信制高校
通信制高校は不登校の方が最も通いやすい高校と言えます。登校日数が選べるのが何よりもの強みです。
また、私立の通信制高校は不登校サポート体制が整っていて、カウンセラーが常駐している、年に数回の登校日数で卒業できるなど、卒業まで通い続けられる環境が整っています。
通信制高校の中でも特徴は異なるので、まずは通信制高校の一括資料請求で比較してみてはいかがでしょうか。