お子様が不登校で悩んでいる方は少なくありません。特に中学生は思春期で多感な時期。周囲の目を気にしたり、ちょっとした失敗で落ち込んだりと、日々刺激で溢れています。そんな環境に疲れ、不登校になる中学生が多いのです。そんなとき、学習塾が最適なのをご存知でしょうか?今回は、不登校の中学生にとって学習塾が最適な理由をご紹介します。
目次
<中学生にとって学習塾の役割とは?>
学習塾と言ってもその特徴は様々です。学習塾にはどんな特徴があり、不登校の中学生は学習塾をどのように活用すれば良いのでしょうか?
進路指導・支援が目的
進路指導・支援を目的に塾に通う中学生が多いです。中学生のほとんどが受験する高校入試。希望の高校に入学するために、受験勉強は必ず取り組まなければなりません。しかし、学校では受験対策に重きを置いて授業を行うことは多くありません。受験勉強にも効率の良い勉強方法がありますし、授業以外で勉強する時間も確保しなければなりません。学習塾は受験勉強に特化して授業を行うため、過去問を多く解く、時間内に解くなど、学校の授業スタイルとは大きく異なります。
学校の勉強の支援が目的
学校の勉強の支援・サポートを目的として通う中学生もいます。特に中学1年生~2年生の2学期頃であれば、受験を意識して勉強するよりはまずは基礎的な内容を完ぺきにして学校の試験で高得点を取った方が推薦で進路先を決めることもできます。内申点が良好であれば、一般入試では難しい高校にも入学できるチャンス。学習塾は学校での日々の勉強サポートする場としても有効に活用できるのです。
授業スタイルが異なる
学習塾によって授業スタイルが全く異なります。授業スタイルには集団授業と個別授業があります。集団授業はその名の通り集団で行う授業のこと。学校と異なり、クラスはレベル別で分けられることが多いです。テストの点数と志望校のレベルによってどのクラスのなるかが決まります。個別授業はマンツーマンで行われる授業で、生徒一人一人のペースやレベルに合わせて授業を行えることが特徴です。
集団授業は周囲を意識して勉強ができるため、仲間もしくはライバルとしてお子様に良い刺激を与えることができます。個別授業では一人一人のペースで勉強できるため、質問しやすい、あるいは疑問点を解消しながら勉強に取り組むことができます。
不登校の中学生にとって最適な塾の活用方法とは?
学習塾の特徴がお分かりいただけたところで、不登校の中学生にとってはどのスタイルの学習塾が効果的なのでしょうか?不登校の中学生であれば勉強のサポートを行う学習塾がおすすめです。その中でも個別授業の塾がより効果的なのです。その理由を、不登校の中学生の心境を交えながら次章でお話しします。
<不登校の中学生の心境>
続いて、不登校の中学生の心境を交えながら、最適な学習塾の選択方法についてご紹介します。不登校の中学生は、勉強面でも精神面でも学校に登校する学生とは異なる悩みを抱いていることが多いのです。
勉強が遅れに対する劣等感
学校に登校できないことで、「クラスの皆より勉強が遅れている自分」に劣等感を抱いています。その劣等感により、なかなか学校に復帰できない中学生も少なくありません。この劣等感を取り除くことができるのが学習塾。学習塾は、学年によって学校でどの範囲を学ぶかを把握しています。順番は学校によって前後するものの、勉強する範囲はどの学校も一緒なのです。学習塾で、本来学校で勉強する範囲を学んでいれば、「自分が勉強に遅れている」と劣等感を抱くこともありません。個別授業であれば分からない質問にも丁寧に答えてくれるので、活用方法によっては学校で勉強するだけでは得られない知識も身に着けることができるかもしれません。
新しい環境での仲間づくり
学校で人間関係が上手くいかなかった場合、新しい環境で友達を作って勉強したいと考えている方も多いかもしれません。ただし、集団授業を受ける際、周囲の生徒は学校で同じ範囲を勉強済みという場合もあります。その場合、不登校のお子様は周囲より少し遅れをとってしまうかもしれません。ただ、学校の授業の復習を目的としている学習塾は少なく、ほとんどの塾が学校の授業の予習を目的としているので、その場合は問題なく授業を受けることができるはずです。
<塾選びは親御さんのサポートが必要>
塾選びはいずれにしても親御さんのサポートが必要になります。近くにどのような塾があるかの情報収集ができるのは、学校の教師でもなく友達でもなく親御さんだけです。しかし、ここで忘れてはいけないことは最終決定権はお子様にあるということです。情報収集を熱心に行っているとどうしても親御さんが良いと思った学習塾を勧めてしまいがち。しかし、そこはグッと堪えて「こんな塾があるんだけど、興味持ったところあった?」と、お子様に選びやすい環境を作ってあげてください。また、パンフレットや広告だけではイメージが湧きにくいと思うので、体験授業や説明会に行き雰囲気を味わってみることをおすすめします。