お子様が不登校で悩む親御さんは減る傾向は見られません。しかし1度不登校になったからと言って、そこでお子様の人生が決まってしまうなんてことはありません。不登校でも高校卒業資格をとるための手段として通信制高校へ通うという選択肢があります。
不登校で悩む高校生が進む進路についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。併せてご覧ください。
⇒不登校の高校生が選ぶ進路先とは一体?
目次
<通信制高校は不登校の学生でも通いやすい>
通信制高校は不登校の学生も通いやすい高校です。その理由は何といっても自由度の高さ。どのように自由度が高いのでしょうか?以下では通信制高校の魅力でもある、自由度の高さについてご紹介します。
登校日数の少なさが全日制高校との大きな違い
通信制高校は登校日数の少なさが最大の特徴です。通信制高校とは、インターネットや郵送などを利用して教育を行う学校です。つまり、学校に登校せずとも学習することができるのです。
勉強面でも精神面でも教師からのサポートが手厚い
通信制高校は、全日制高校で不登校だった方の転入先・編入先としても認知されています。そのため、学習面はもちろん、精神面でも教師からのサポートが手厚い学校が多いのです。そのサポートは後でご説明しますが、主にスクーリングという面談指導を通して行われます。通信制高校で登校日数が少ないと言っても、スクーリングを通して教師や同級生と関わることができます。全日制高校と異なり集団で行動する機会が少ない通信制高校だからこそ、スクーリングの時間は大切にしていきたいものです。
<通信制高校で卒業資格をとるために必要な3つのこと>
通信制高校で資格をとるために必要なものは大きく分けると、3年以上の在籍期間と74単位、特別活動30単位です。最後の30単位はホームルームや体育祭、修学旅行などの行事への参加で取得することができます。ではそれ以外の74単位はどのように取得することができるのでしょうか?
月に1回の課題・レポート提出
単位を取得するための第1ステップは、課題・レポート提出です。レポートは学校で用意されたテキストや動画で事前に自習をして取り組みます。多いところだと月に1回、少ないところでは年に数回と、通信制高校によって提出の回数は異なるため、事前に確認しておきましょう。
教師からの面談指導、スクーリング
課題を提出したら、続いてスクーリングという面談指導を受けます。面談指導では、学習で何か分からない点があるか、あるいは疑問点はないかを教師から質問されます。通信制高校だからと言って、全て一人で学習しなければならないことはありませんのでご安心ください。スクーリングの日数は学校によって異なるため、事前に確認してお子様のペースに合う通信制高校を選びましょう。
年に数回の単位認定試験
レポート提出、スクーリングを重ねて最後に単位認定試験と言われる試験が行われます。単位認定試験はレポートを提出しなかった、あるいはスクーリングを頻繁に休んでしまった場合は受験できないことがあります。その場合、予定していた時期に卒業できなくなってしまうなんてこともあるため、注意しましょう。
<不登校からでも卒業資格をとることができる>
ここまでご覧いただいた方ならお分かりいただけたかと思いますが、通信制高校は登校日数も少なく、集団行動に迫られることはないため、不登校からでも無理なく卒業資格をとることができます。全日制高校とは全く異なるスタイルだからこそわかる通信制高校の良さがあります。
通信制高校に通った方の声
最後に、不登校から通信制高校に通った方の声をご紹介します。不登校から通信制高校へ通ってどのようなことが変わったのか、通ってよかったと思うポイントを重視してご覧いただければと思います。
教師が頼もしかった! | (Yさん/東京都/女性) |
勉強は自宅のパソコンで動画を見ているだけなので好きな時にできました。 一通り勉強をすれば内容はそこまで難しくないので、レポートもスムーズにできます。 面談の日に先生に質問もできるので、分からないところは正直に伝えていました。 これまでの高校では先生に質問なんてできなかったけど、親身に対応してくれるので、 私も勉強頑張ろうって思えました。 |
通いやすい学校でした。 | (Nさん/東京都/男性) |
先生が優しく、丁寧に対応してくれるので、その点で僕もモチベーションを 保つことができました。クラスではほとんど真面目な人ばかりでしたが、 たまにふざけている人もいたので、少し集中しづらい時もありました。 でも、ここで友人もできたので、通ってよかったなって思います。 |
温かみ溢れる学校 | (東京都/Aさん/女性) |
私の通っていた高校の校長がとても明るい方で、私たちがのびのびと 学校に通えるよう近い距離で接してくれました。正直、通信制高校って 友達なんてできないんだろうなって思ってました。でも先生がクラスを 和ませてくれたおかげで、生徒同士でも次第に信頼関係を築くことができました。 |