不登校の子供に対する支援方法とは?


支援、子供

不登校の子供を支援する団体や施設は全国に所在しています。支援センターが欠かせないほど不登校の問題は、家庭や学校だけでは解決しにくい複雑な問題なのです。今回は、不登校の子供を支援する方はもちろん、不登校のお子様を持つ親御さん、教師の方など、不登校解決を支援しているあらゆる方に見ていただきたい記事です。

こちらの記事には不登校とはそもそもどのような状態なのかについて記載されています。
不登校とはどのような状態?


不登校で心を閉ざしたの子供の心情とは?

子供の内面が必ずしも外面に出るとは限りません。例えば、遅刻ばかりする、忘れ物が多いなど子供の問題行動にばかり目が行き、その問題行動そのものを解決しようとする方がいます。しかし、この問題行動が必ずしも内面から反映されているものとは限らないのです。その際支援者は子供にきつい言い方をしてしまうと、子供はさらに心を閉ざしてしまい、支援は自分で自分の首をしめることになります。支援者の一番の目標は不登校の子供の心の窓を開くことです。


不登校の子供に対する基本姿勢について

皆さんは、不登校の子供に対する基本姿勢をどのようにイメージしますか?話を聞くこと、会話をすること、考え方を共有することなど、様々な姿勢が挙げられると思いますが、子供のエネルギーを高めることが不登校の子供に対する最も基本的な姿勢と言えます。エネルギーを高めることができれば、子供は自ら話をしたり行動したりすることができます。

不登校の子供に対する支援者の気落ちとは?

エネルギーを高めると言っても、子供の性格も考えていることも異なります。しかし、「エネルギーを高めること」を目的とせず、不登校の問題を直接解決しようとする支援者の場合、「学校に復帰させなければ」「勉強させなければ」「会話しなければ」など全て義務として捉えてしまうことが多いのです。そして子供の状況が一向に良くならなければ、支援者自身を責め立ててしまい、考えすぎてパフォーマンスを十分に達成できないなんてことも。支援者自身が不登校の子供に対する考え方を見直さなければ、お互いに苦しい思いをしてしまうだけです。


心の窓で不登校児の気持ちを晴らしましょう

不登校の子供のエネルギーを高めるために用いられる「心の窓」という発想をご存知でしょうか?窓には

  • 外から中をのぞくことができる
  • 開閉が自由であること
  • 空気に入れ換えができる

といったイメージが挙げられます。この窓を介して子供との関わりを持っていくという意味で、

  • 子供の主体性を大切にする
  • 子供の自発性を尊重する
  • 子供に関心を持つ
  • 子供を信頼する

上記4つのポイントが子供の心の窓を開放するためには重要なポイントにあると言われています。

子供の良いところ、得意なところ、興味・関心に注目する

心の窓を開放するという点で、もう少し行動ベースで考えてみましょう。子供の心の窓は、安心できたときに開き、不安になったときに閉ざします。支援者は子供を安心させる必要があるのです。子供を安心させるには子供の良いところ、得意なこと、興味・関心に注目しそれを手掛かりにして向き合うことが大切です。そうすると子供は支援者に対して安心感や親しみを抱いたり、自分自身に喜び自信を抱きます。心の窓の開き方に正解はありません。最終的に開くのは子供自身だからです。手探りで子供に向き合い少しずつ心の窓を開けていくことこそが支援者に求められています。


不登校の子供に寄り添うための支援者の基本姿勢まとめ

不登校の子供に寄り添うための支援者の基本姿勢とは

  • 子供の主体性を大事にする
  • 子供に関心を持ち、信頼する
  • 子供の自発性を尊重する

この3つです。この3つの姿勢を忘れず、子供に安心感や親しみを持ってもらうために、子供の好きなこと得意なこと興味・関心を知り、子供に寄り添うましょう。その際に以下の2つを実践してみてください。

子供の良さを見つけること

まずは趣味でも得意なことでもいいので、子供の持つ個性に着目して、その子供なりの良さを見つけてみてください。良さを見つけ伝えられることが子供にとって1番自信に繋がる方法ですし、信頼関係を築くことができます。「この人には安心して話ができる、なんとなく落ち着く」と思ってもらうことが何より大切です。家族でも教師でもない人間だからこそ、子供と特別な信頼関係を築くことができます。

言葉のかけ方、心がけを意識する

不登校の子供への言葉かけ、心がけを見直して見ましょう。支援者であるあなたは、子供の態度や行動だけでご自身の感情をぶつけてしまっていませんか?もしそのような状況が続くと子供を苦しめているだけになります。ご自身の言葉を発する前に、言葉かけの見直し「かきくけこ」を思い出してみましょう。

か…感情的になっていないか?
き…傷つけることを言っていないか?
く…くどくど言っていないか?
け…けんえんしていないか?
こ…こだわりすぎていないか?固執しすぎていないか?