不登校の中学生のための高校受験について


高校受験

お子様が不登校で悩む親御さん。お子様が中学生の場合、高校受験のことなどを考えなければなりませんね。高校受験を目指す場合、不登校の状態では不利なのでしょうか?今回は不登校からの高校受験、進学についてご紹介します。
不登校で悩む中学生の勉強方法についてはこちらの記事も併せてご覧ください。
不登校で悩む中学生の勉強方法


不登校でも高校受験は可能

中学時代不登校であっても、お子様に高校受験の意志があれば進学は可能です。しかし、中学校で不登校になったお子様が、高校受験をして入学したとしても、通い続けることができるのかが不安ですよね。
以下では不登校の方でも通いやすい進学先についてご紹介します。

通信制高校を受験する

不登校の方の受け入れ態勢が整っているのが通信制高校です。通信制高校は、インターネットや郵送を介してレポートや課題の提出を行う高校です。通信制高校の大きな特徴は、全日制高校や定時制高校に比べて登校日数が少ない点と言えます。全日制高校のように平日必ず登校しなければならないという決まりはなく、マイペースで通うことができるためストレスを軽減させて通うことができます。

登校日数が全くないわけではない

通信制高校と言っても登校日数が全くないわけではありません。通信制高校によって頻度は異なりますが、スクーリングという登校日が必ず設けられています。スクーリングは毎週あるところもあれば、月に1回、少ないところだと年に数回と学校によって幅広く設定されています。

自分の意志や管理能力が問われる通信制高校への進学

通信制高校は全日制高校に比べて登校日数が少ないとお話ししましたが、裏を返せば自分で授業スケジュールを立てて学習を進める必要があります。怠けやすい環境であるため、まずはお子様と何のために通信制高校へ通うのか、通信制高校で何を頑張りたいかをきちんと話し合ってから受験をしましょう。進学へ意欲が旺盛である方は、スクーリング日数の多いところを選ぶことをおすすめします。全日制高校とほぼ変わらず登校する通信制高校もあるため、ご自身の生活リズムに合わせて選ぶことができるのが通信制高校のメリットと言えます。

定時制高校へ受験する

定時制高校への受験も進学する上での1つの手です。定時制高校の多くは夜間に授業を行うところが多く、昼間はアルバイトを行う、あるいは夢を追いかけるに時間を使うことができます。通信制高校に比べると自由度は低いですが、最近は朝や昼間に授業を行う通信制高校も増えてきているため、ご自身の生活リズムに合わせやすくなってきていると言えるでしょう。過去に不登校で全日制高校へ通えなくなったという方も多くいるため、適合しやすい環境であると言えます。

フリースクールへ通う

フリースクールは文部科学省認定の学校ではないため卒業資格をとることはできませんが、高校進学前の準備段階として通っている方も多いです。不登校のお子様のリハビリ、集団行動への慣れを目的としているため、家に引きこもりがちだったお子様の自信をつけることができます。自信がついてきたところで全日制高校を受験する方もいるため、フリースクールを上手に活用すれば元気なお子様の姿を見ることだって夢ではありません。


高校受験のシステムについて

続いて高校受験のシステムについてご紹介します。

私立高校

私立高校受験は1月に行われる前期試験と2月に行われる後期試験に分けられます。前期と後期では受験する方の対象や合格率、試験方法や教科数も異なるため注意が必要です。

公立高校

推薦入試と一般入試、特別選抜試験でも受験の時期が異なります。試験自体は私立よりも遅く、2月~3月にかけて行われるところが多いです。


受験をするにあたっての親御さんの心構え

高校受験まではお子様一人の闘いではありません。親御さんが勉強面、健康面などありとあらゆる角度からサポートを行うことで、お子様は受験で本領発揮することができます。以下では受験をサポートする親御さんの心構えについてご紹介します。

勉強し続ける環境をつくる

最も大事なのは勉強し続ける環境をつくることです。塾に通わせるなり自宅で勉強させるなりその方法はご家庭によりますが、不登校で学校へ通っていないからこそ親御さんがあたたかくサポートすることが大切になります。

面接の練習回数を積む

一般受験でなく推薦入試の場合は学習よりも面接の回数を積むよう心がけましょう。特に通信制高校の受験は筆記試験よりも面接が重視されます。目を見て話す、はきはき話すなど基本的なことを定着させるためには面接練習の回数を積んで、お子様の自信を付けましょう。

予防注射は早めに行う

忘れてはいけないのが、予防注射。受験時期の多くは冬。インフルエンザなどのウイルス感染が流行る時期でもあるため、受験の数か月前には予防注射を済ませておくことをおすすめします。