中学生は、不登校になる可能性が最も高い時期です。小学生と合わせるとその数約12万人。そのうち中学生は95,000人です。年々増加する不登校に悩む中学生。では、不登校の中学生はどのように勉強を行えば良いのでしょうか?今回は、不登校に悩む中学生の勉強方法をご紹介します。
目次
<中学生が不登校になる原因>
不登校で悩む中学生にとって勉強とはどのようなものなのでしょうか?人によって様々なので一概には言えませんが、不登校の原因で最も多い理由が人間関係です。そのような場合いったん勉強のことはおいておき、不登校の原因を解決することに専念した方がいいでしょう。人間関係で負った傷は深くケアにも十分な時間を確保する必要があるからです。学校や勉強のことはひとまず置いて、まずはお子様の心のケアに時間をかけてください。
<不登校中の勉強方法>
不登校の原因が勉強である場合、または精神的に落ち着いて来たら、徐々に勉強のことを気に掛けていきましょう。不登校とは言っても中学生であれば今後の将来を気にし始める時期です。口には出さないものの勉強を気にしている中学生は多いのです。不登校の中学生が行うと良い勉強方法をいくつかご紹介します。
家庭教師
家庭教師は、家に引きこもるお子様を社会と繋げてくれる役割を果たします。これまでずっと家に引きこもっていた方であればいきなり外に出て誰も知らない場で勉強するのはハードルが高いのです。通えたとしても2~3か月程度で辞めてしまう中学生が多いので、授業料が無駄にもなってしまうなんてことも。反対に、家庭教師であれば家族以外の方とコミュニケーションがとれることに加えて、相性のいい家庭教師であれば学校へ行くことを進められるという点もメリットです。
しかし家庭教師もお子様との相性が良くなければ意味がありません。ましてや思春期の中学生であれば人間関係を必要以上に意識しすぎる傾向があります。お子様が家庭教師に対して、「この人なら信頼できる!」と思ってもらうことが大切です。そのため、家庭教師は1人目で決めるのではなく3名ほど検討してからお子様に合いそうな方を選ぶことをおすすめします。
サポート校
サポート校とは自宅に居ながらも中学生の勉強をサポートしてくれる学校のことです。家庭教師と異なる点はお子様のアドバイザーとしての役割が強いことです。サポート校は不登校の中学生が通うことが多く、そのようなお子様向けにプログラムが組まれていることが多いのです。そのため、音楽などの専門性を高めるサポート校もありますし、高校受験に特化したサポート校もあります。いずれにせよ、不登校で悩む中学生の自信を取り戻させ、将来の方向性を導き出すのに大きな役割を果たすのがサポート校です。
<勉強がもたらす中学生への効果>
不登校中、勉強を始めた中学生に心情の変化が起こる場合が多いです。今回は勉強が不登校に悩む中学生にどのような効果をもたらしてくれるのかをご紹介します。
自信がつく
中学生は熱心に勉強すればするほど成果が出やすいです。そのため、一度勉強の楽しさを知ったお子様はさらに勉強に時間をかけるようになり成績を上げていきます。そうすることで周りから褒められるようになり、自分に自信が持てるようになります。自信を持つと学校に行く勇気も湧いてくるので、自然と不登校を脱する場合が多いです。高校、大学・短大または専門学校とこれからも勉強を続けていくことになる中学生が多いと思うので、早い段階から勉強の楽しさを伝えて学校へ復帰するのを待ってみてはいかがでしょうか?
将来に希望を抱く
勉強することで中学生は、「計算が得意だから、将来は理系に進みたい」「国語で人の心情を読むのが好き」「英語で会話するのが楽しい」など自分の得意科目や好きな分野を見つけることができます。目標ができれば、「学校に行ってもっといろんなことを吸収したい!」と考える中学生が多いです。学校とは教室だけで勉強する場所ではありません。部活、課外活動など、教室の外で勉強する機会が多く用意されています。将来に希望を抱く中学生をサポートする場所の1つが学校。目標が明確になることで、「また学校に行きたい!」と考えるお子様も多いのです。
<勉強が不登校にもたらす影響>
中学生とは多感な時期です。勉強、将来、友人、家族に関してちょっとでも環境の変化が起こると気負いがちです。不登校になる中学生は、学校での人間関係、家族関係で不登校になる場合が多いです。その場合勉強のことは一度置いておき、まずは精神状況を落ち着かせることに専念してください。勉強が原因で不登校になった場合はお子様を責めることはせず、家庭教師を雇うなどして学校以外で勉強の機会を設けましょう。マンツーマンで対応すれば勉強に対する意識も変化しますし、教室に戻っても自信を持って勉強に取り組むことができます。いずれにせよ、お子様の意見を第一に考え勉強に取り組む環境を作ることが親御さんの役目なのです。