子供が不登校に至る心理の変化と対応

なぜ子供たちは不登校に陥るのでしょうか?不登校で悩む子供たちはどのような心理なのでしょうか?

不登校で悩むのは本人だけではありません。
子供の気持ちを考え、胸を痛めている親御さんも多いと思います。

子供、親

不登校解決の鍵は、子供の心理を知ることです。
今回は不登校に至るまでの子供の心理と対応をご紹介します。


<中学生の不登校原因の90%が学校生活のストレス>

不登校に陥る子供は、ちょっとした出来事に過敏対人関係能力が乏しいストレス耐性が低いなどの特徴が共通しています。
周囲との違いはストレスに慣れていないという点です。
つまり、子供の性格そのものに欠点があるわけではありません。

では、日常の学校生活を取り巻くストレスにはどのようなものがあるのでしょうか?

学校生活で生じるストレス

「日常の学校生活においてストレスを感じている」、あるいは「両親や友人、教師からのサポートを過度に期待しすぎる」子供はストレス耐性が特に低いと言われています。日常の学校生活を取り巻くストレスについて詳しくご紹介します。

ストレスは入学・新学年・転校の時期に多くなる

学校入学や新学年進級の時期は、子供にとって特に心理的にストレスフルな状態にあります。
この時期にストレスが増えると、子供はそのストレスに耐えられず不登校に陥ってしまうのです。
では、どのような出来事をストレスと感じるのでしょうか?

・友人・教師とのトラブル

友人・教師とのトラブルです。特に入学時期や新学期は新たな人間関係を築く時期でもあります。
馴染みのある友人や教師を過ごしていた時間が無くなることの不安と、新たな人間関係を築いてくストレスで、心理的に不安定になりトラブルを起こしやすくなります。

友人・教師とのトラブルは4月に最も多いですが、時間の経過に伴ってストレスは少なくなる傾向があります。
6〜7月は友人関係が安定しますが、トラブルが継続し続けるとこの時期から不登校になり始める方が増えてきます

・成績の低下

これまで好成績を維持してきた子供こそ、一度成績が低下するとプライドが傷つけられ無気力になる傾向があります。
無気力になると学校へ通う意欲もそぎ落とされ、不登校に陥ってしまいます。
また、学年の変わり目は環境が変わるため、勉強への向き合い方や勉強方法までも変わってしまうことがあります
これまでできたことができなくなる、理解できたことができなくなるなどの心情の変化が生じることで成績が低下することもあるため注意が必要です。

・クラブ・生徒会活動の気疲れ

中学校や高校生に多いのは、クラブや生徒会活動の気疲れです。
気疲れする理由は2つ考えられます。

1つ目は人間関係の悩みです。
顧問との関係が悪くなった友人とのトラブルが発生した、レギュラーメンバーから外されたなど、部活動を行う上でも人間関係のトラブルは付き物です。
新学期や代交替で、上の代が引退すると部活内の雰囲気はガラッと変わります。また、異動により顧問が変わると、人間関係だけでなく部活全体に影響します。

2つ目は、他にやりたいことが見つかった場合です。
「習い事に打ち込みたい」「進学に向けて勉強したい」など、部活動や生徒会以外にやりたいことが見つかると両方続けることは難しくなります。
人は、何かを始めるときよりも、辞める方がストレスを感じやすいと言われています。
そのとき、ストレスを抱え込む、あるいはトラブルが生じることもありますよね。

このように、部活動や生徒会の気疲れからストレスを抱え込む方は意外と多いのです。


<学年別でみるストレスへの心理状態>

不登校、子供

続いて、学年別にどのようなストレスを抱えやすいのかをご紹介します。
基本的に学年が上がれば上がるほど、ストレスは多くなると考えられます。

中学1年生

中学校1年生は、中学という新たなステージに立つことで大きなストレスや戸惑いを感じます
1年生は、進学自体がストレスの大部分を占めているのです。
特に、人間関係や勉強の難易度の変化は大きな要因と言えます。

中学2年生

中学2年生は、学校での過ごし方が最も大事になる時期です。
また、中学2年生は人生のターニングポイントとも言われています。この時期に、部活動の中心的存在になる受験を視野に入れ始めるなど、他者に対しても自分の人生に対しても責任を負う立場になります。
また、思春期真っただ中ということもあり人目を過剰に気にし始める、あるいは異性との接し方に悩むなど、人間関係の悩みも増えてくる時期です。

中学3年生

中学3年生は、部活動引退、進路決定、そして受験勉強に本腰を入れる学年です。
本格的に進路について考え、行動し始める方が増えます。
そこで、自分の将来に不安を抱いたり、他人と自分を比べて落ち込んだり、情緒不安定になりやすいです。
また、これまで部活動に打ち込んでいた場合、最後の大会の結果次第では燃え尽き症候群で進路について考えられない、勉強に身が入らないなどの問題が発生します。
学校へ行く意味を見いだせなくなり、不登校に陥ることも。
中学3年生は人生の大事な時期です。ここで不登校にならないよう親御さんはしっかりサポートしましょう。


<子どものストレスとの向き合い方と不登校の対応>

登校

最後に、子供のストレスとの向き合い方と、不登校の対応についてご紹介します。
ストレスの向き合い方のポイントは3つあります。

ストレスの保有限度を上げること」、「ストレスの逃げ道を作ってあげること」、「ストレスが溜まらないようにすること」の3つです。

具体的な対応方法についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒『不登校の子供を持つ親の対応

この3つをクリアにすることで、不登校は簡単に克服できます。

ストレス耐性がある方で、不登校になっている方はいません。
子どもは、ストレスに負けて自分自身を守るために不登校になっているのです。

そのため、親御さんは不登校をわがままと思ってはいけません。ストレスに対応する力が人よりも少し弱いだけなのです。人の目が気になったり、宿題のことだけで不登校になったり、ちょっとした悪口に耐えられなくなるのです。

まずは、今ご紹介した「3つのストレスへの向き合い方」を意識して対応をしましょう。
そうすることで不登校解決への道は拓けます。