不登校に悩んだときの相談先

家族

「人生はできることに集中することであり、できないことを悔やむことではない」

イギリスの物理学者、スティーブン・ホーキングの言葉です。
不登校で悩むのは本人と同じくらい、親御さんもつらいものです。
お子様が不登校になったら家族だけで抱え込まないことが大切です。
不登校支援の専門機関と一緒になって、お子様ができることを見つけてみませんか?
今回は、不登校支援を行う専門機関についてご紹介。


不登校支援を行う専門機関とは?

不登校支援を行う専門機関には、不登校支援センターフリースクール自治体の教育支援センターなどが挙げられます。
校内にカウンセラーを常駐させ、生徒やその家族の悩み相談に乗る学校も増えています。

今回は不登校支援センター、フリースクール、教育支援センターについて詳しくご紹介します。


不登校支援センター

不登校支援センターとは、2009年からカウンセリング事業をスタートした一般社団法人です。過去6万人の臨床データ数を持ち、実績カウンセリング件数は10万件に及びます。
利用者は年々増加し、昨年度は5,000人もの不登校に悩む方が利用しました。

現在は、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡の全国7拠点でで活動しています。
地域ごとに複雑化している不登校問題の解決に積極的に取り組んでおり、不登校支援以外にも、学業支援や子供を対象としてイベントを開催しているなど、活動の幅を広げています。
続いては、不登校支援センターの特色をご紹介します。

不登校支援センターの3つの特色

① 心理検査を用いて原因を数値化している

数値化することで、「子供がどのような価値観を持っているのか」、「どのようにアプローチするのが効果的なのか」を素早く判断することができます。
心理状況は個人差があり、効果的なアプローチ方法が見出しにくいものです。不登校支援センターは日本最大級の10万件にも及ぶ臨床データを保持しているため、子供の心理を細かく数理化することに成功しています。

② 医療機関と連携している

不登校支援センターから家族に的確なアドバイスができるように医療機関とも連携してカウンセリングを進めています。
医療機関と連携していれば確実な情報を基に。「子供にどのように働きかけられ良いのか」、「なぜその働きかけが必要なのか」を説明することができます。
不登校専門カウンセラーが医師と連携して責任を持ってカウンセリングを進めています。

③ 不登校から社会適応に向けた具体的な支援

不登校支援センターでは、不登校から社会適応に向けた具体的な支援を行っています
学生の場合、1度復学できたとしても持続的に登校を続けることは難しいです。
不登校支援センターは復学後も具体的な支援で子供をサポートし続けるので、長期的な社会適応を目指すことができます。


フリースクール

遊ぶ

学校生活に馴染めない子供のために1990年代以降本格的に増え始めたのが、フリースクールです。
フリースクールは学校での集団授業や人間関係に馴染めない方の居場所として機能してきました。事情があり不登校になった子供たちが小学校、中学校、高校の代わりに過ごすことができる場所です。
ここでは、ひきこもりの方、軽度の発達障害、身体障害、知的障害など様々な事情を抱える方を受け入れて学びの場を提供しています。

フリースクールの設置場所

現在、全国474か所にフリースクールが設置されていますが、自治体によっては1か所もないところもあります
都市部では8割を超える市区町村にフリースクールが設置されていることを考えると、地域格差が出ているのが分かりますね。

フリースクールの理念

フリースクールは個人経営、NPO法人、ボランティア団体が運営する民間の教育機関が運営しています。それぞれ方針や教育理念の違いがあり、費用もフリースクールによって異なります。
しかし、全てのフリースクールで共通する部分は子供たちの主体性を尊重しているという点です。

利用者は4,200人、その中で56%が在籍校で出席扱いになっており、小中学校から卒業を認定してもらうことができるようになっています。

6種類のフリースクールのタイプ

フリースクールのタイプには大きく分けて6種類あります。

1つ目は、子供の居場所となるタイプです。
フリースクールによって、「勉強に重点を置く」、「社会で必要なスキルを身に付ける」など指導内容は様々です。しかしどの場所でも子供たちの居場所をつくることが目的です。

2つ目は、学校復帰を支援するタイプです。
元々通っていた学校に戻ることを希望する子供に対して、スムーズに復学が実現できるよう授業の頻度に合わせた学習支援を行っています。
進路サポートにも力を入れているフリースクールが多く、学校と同じような教育や指導を受けることができます。

3つ目は、専門家がサポートするタイプです。
学習障害や発達障害のなど障害を持つ方に対して専門家がサポートするフリースクールです。学習支援の他に社会生活を円滑に進めるトレーニングも行っています。

4つ目は、家庭訪問してくれるタイプです。
長期間のひきこもり生活が続いている方の中には、フリースクールにさえ通うのが困難という方もいるのではないでしょうか。そのような方は家族以外の方と一緒になって何かに取り組むことに意味があるため、レクリエーションやカウンセリングも行います。
家庭訪問をしてくれるという点では家庭教師も不登校に効果的です。
(参考:『不登校をサポート!不登校の子供に対する家庭教師の効果とは?』)

5つ目は、医療機関と連携しているタイプです。
病気を患う方も安心して通うことができるように医療機関と連携して運営しているフリースクールもあります。様々な症状を抱える方がいますが、スタッフが適切な援助を行えるよう万全の体制を整えています。

6つ目は、共同生活するタイプです。
何人かの子供と共同生活を行い生活全体を支援します。ひきこもり、不登校状態を抜け出す一歩として規則を設けて生活習慣を整えるところから、個人の意思を尊重するところまで様々な形のフリースクールがあります。


自治体の教育支援センター

支援

勉強する意欲はあるが登校できない児童生徒向けに市区町村が開いているのが教育支援センターです。
学校の代わりに教育支援センターに通い、勉強やレクリエーションで社会とのつながりを保っています。
教育支援センターは全国に1,324か所あり、呼び名は地域によって様々です。「ゆうゆう広場」「ふれあいセンター」「ほっとスクール」「シャイン」「オアシス21」など、子供が親しみやすい名前を付けている地域もあります。
市区は複数個所設置されていますが、町村の設置は少なく4割にのぼる730の自治体には設置されていません。
2014年度は約15,000人が利用し、利用者の82.7%が指導要領上の出席扱いとして認められています