思い込み!偏見!「高校中退」の間違ったイメージ


「高校中退」というとどうしても偏見や先入観で溢れた目で見られてしまうことが多々あります。
この上の記事でも紹介した通り、中退する理由というのは実に人それぞれです。
「分かってはいるけど、どうしてもイメージが悪い」
そう思ってしまう人にこそ読んでいただきたい!


それ、思い込みですよ!高校中退のイメージ

よくある偏見:高校中退する人ってヤンキーかイジメられっ子ばかりでしょ?
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全然違います。
教育関連企業が調べたデータによると「素行不良による退学」はむしろ1番少ないというデータが出ています。理由が理由ですので、多少学校側が隠している可能性ももちろん高いのですが、それを加味しても一番下か、下から2番目ぐらいの理由のようです。
そして「イジメによるもの」。これは上から第3位。
こちらも理由が理由なので生徒本人が誰にも本当のことを言っていない可能性が多いにあります。
しかしそれでも1位にはならない。
では何が1位なのか。
ちょっと意外ですが、これです。
「何の為に通うのかわからなくなった」。
小学校や中学校は「通うかどうかを選ぶ」という概念すらないままに通学していた人がほとんどだと思います。
しかし、高校になってくるとまず自分で通う学校を選ばないといけません。
学校説明会やオープンスクールなどを経て、色んな夢や憧れを見出して「ここがいい!」と自分で選ぶ人が大半でしょう。
もしくは、親からある程度「こういうところにしなさい」と言われて、その範囲の中から選んだという人も多いかもしれませんね。

そして自分で定めた目標に向かって受験勉強を頑張りますよね。
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中学生ぐらいの子にとって、自分の未来を大きく分けるほどの試験なんて生まれて初めての体験です。
未知のプレッシャーに耐え抜いて頑張った結果、どうしても「入学」が「ゴール」になってしまいがちです。
「ここからがスタートだ」とは思っていても、通い出した状態、「スタート地点」ですでに自分が思い描いている世界が完成していると思い込んでいる子は非常に多いのです。

「ここから始まる」のは、自分が夢に見た憧れの高校生活が始まるのであって、自分でまた頑張って理想の生活に近づく努力が始まるという認識ではないのですね。

なので、蓋を開けてみたらガッカリしてしまい「何のためにあんなに勉強したんだろう」という思いに陥ってしまう子が、実に多いのです。
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そして無気力なままに学校へ通い、だんだん休みがちになり、そのままクラスにも溶け込めなくなってしまい、高校中退…という定番ルートを辿る。
そんな子が多いということを証明するデータですね。

つまり、高校中退した子は、ヤンキーでもいじめられっ子でもない子が多い。ただ、ちょっとだけ夢見がちで純粋な心を持った子ばかりなのです。


よくある偏見:ほとんどが引きこもりとかで、結局大人になってもそのまんまなんじゃないの?

そんなことありません。
もちろん心の病気などで、1人では外に出ることが出来ない子や、自分の部屋から出てこないという子もいます。
が、そうじゃない子もたくさんいます。
家庭の事情で高校中退せざるを得なくなってしまった子も大勢いますし、必ずしも精神的にトラブルを抱えている子ばかりとは限りません。
また、自分の夢を叶えるために一度学校を辞めて、その後で復学するという子もたくさんいますね。
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芸能関連のお仕事をしている子が多いですが、中には高校在学中に漫画家デビューし、しばらくそっちに専念して、落ち着いたらまた高校に通いたいという理由で辞めた子もいました。
「辞めちゃった子」ばかりではなく、目的や理由をハッキリもって「辞めた」子もいるということですね。
もちろん、明確な意味もなく辞めちゃった子もいるでしょう。
しかし、そこで「終わり」だと決めつけてしまうのは早計です。
例えばこちらの「夢があって高校中退したい人は」のページをご覧ください。