不登校中のネット依存を親が責めてはいけない理由



お子様がネット依存で悩んでいる親御さん。

学校に通わない上に、自宅で勉強するわけでもなく自宅でゴロゴロ過ごし、更にはネット依存・・・

ネット依存は昼夜逆転生活を招くことが多いのです。

「ネットのせいで学校に行く気が失せているのでは?」「スマホを取り上げた方がいいのでは?」

など、ネット依存に様々な不安を抱く方が多いと思います。

そして、お子様の将来にさえ不安を抱きますよね。

しかし、不登校中のお子様のほぼ全員が何らかの依存症にかかっています。

ネット依存やスマホ依存はまだ症状が軽い方です。

ひどい場合は、未成年でタバコやお酒、更には薬に手を出す方も。

ネット依存は向き合い方次第で解決することができます。

今回はネット依存のお子様への正しい向き合い方をご紹介します。

不登校中にネット依存する理由

不登校中のお子様に対して、書籍でみた「自宅でおすすめの過ごし方」を実践している方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、自宅での過ごし方を無理やり強制するよりも、現在のお子様の過ごし方はどのような原因で起こりその過ごし方が最終的にどのような結果を招くのかを知った方が親御さんのためにもお子様のためにもなります。

今章では、不登校中にネットに依存する理由を2つご紹介します。

学校に行っていない罪悪感を遠ざけるため

スマホ依存、昼夜逆転生活、ゲーム依存など、このような症状は全て、不登校が招く二次症状と言われています。

不登校になると、お子様は心の中で「自分はダメだ」「将来どうなるのだろう」など漠然とした不安を抱きます。

崩れた心のバランスを安定させるために、依存しやすくなります。

ネットやゲーム依存は不登校の依存症状の中でも軽い方です。

重度の依存症状は、タバコ、お酒、異性、薬、暴力など、他人までも巻き込むことも。

不安な気持ちを和らげたいため

ネットに依存すると、不安な気持ちを和らげることができます

ネットは、お子様が唯一外部と繋がりを持つことができるツールです。

自宅にいても家族に何を言われているか不安。

ネットに依存することで外部と繋がっている安心感を抱くことができます。

また心理学では、ネットゲームがストレス解消の効果が高いと言われています。

かつて狩猟を行っていた人間の脳は狩りの刺激を覚えています。そのため、懐疑的な狩りができるネットゲームで刺激を受け、嫌なことを忘れることもできるのです。

そのため不登校のお子様は不登校の罪悪感や葛藤から逃れるために、ネット依存になると言われています。

不登校中のネット依存を解決する親御さんの対応

不登校中のネット依存を解決する親御さんの対応をご紹介します。

誤った対応を行うとネット依存が深刻化し、復学が難しくなるなんてことも。

ネット依存とゲーム依存そのものが「悪」であるわけではありません。

不登校になると大半の生徒がこの状態に陥ることを念頭に、ネット依存の正しい対応を確認してみましょう。

ネット依存を叱らない

お子様はつらい現実から逃れるためにネットに依存しています。

しかし、親御さんから見ると「ネット依存の子供」の姿しか目に見えません。

そのため、ネット依存の行動だけに焦点をあてて責められると傷ついてしまいます。

大切なことは目に見える行動ではなく、その原因である本人の辛さに焦点を当ててみましょう

自宅で安心して過ごせる環境を作る

お子様はネット依存している今でも「両親の期待に応えたい」「認められたい」と考える者です。

そのためには、親御さんが不登校を心から認める必要があります。

親が不登校を解決しようと思い原因をあれこれ追究するだけでは、お子様の気持ちが晴れることはありません。

罪悪感を軽減させるよう、お子様の気持ちに共感すること、お子様の価値は不登校くらいでは変わらないことを伝え肯定すること、お子様の興味・関心を引き出し、応援することがネット依存を克服するために重要なポイントです。

まとめ

不登校の二次症状は無意識に発生するもの。

お子様も自覚症状なしにネット依存になっている可能性があります。

そのため、対応も難しく時間がかかります。

数日ならできるかもしれませんが、数週間、数か月もネット依存のお子様に向き合うと「本当によくなるのだろうか」と不安が絶えないと思います。

実際にお子様に変化が見られるのは1か月~数か月後です。

そのため、家族全員が協力してサポートすることが大切。決してお母さん一人で抱え込まないでください。

学校や教育支援センターなどでも不登校サポートを行っているので、積極的に情報を集めてみましょう。