高校の推薦入試では一般入試とは異なり、「あなたがどんな人なのか」を重視します。
入学しようと思っている方は面接で何を聞かれるのか気になりますよね。
特に不登校を経験した方。「不登校でした」なんて正直に言ったら合格しないのは・・・?と不安になりますよね。
倍率の高い高校や有名進学校では難しいかもしれません。しかし、挽回の余地はあります。まだまだチャンスはあります。
それに不登校を経験した方を積極的に受け入れている学校はたくさんあります。
今回は、不登校を経験した方が高校受験の面接でどのような質問をされるのかについてご紹介します。
目次
高校受験の面接の基本は聞かれたことに応えること
面接は自分のことを発表する場ではありません。
面接の目的は「あなたがどんな人なのかを知ること」です。しかし、面接はプレゼンテーションではなく会話です。
例えば気心知れた人との会話で、
「何が食べたい?」と聞かれたら「和食」や「ラーメン」など聞かれたことに対して答えますよね。この時、ラーメンについて熱く語ることはありませんよね。
ちょっと例が極端でしたが、高校受験の面接も会話形式で行われることがほとんどです。
聞かれてもないのに不登校についてずけずけ話す必要はありません。特に不登校を経験した方を多く受け付けている通信制高校では「あえて聞かない」こともあります。
不登校を自分のマイナスポイントと捉えすぎないようにしましょう。
面接で自信を持つためには、面接で質問される内容を把握しておくこと、そしてその答えをあらかじめ考えておくことが大切です。
高校受験の面接では内容以外にも話す姿勢や第一印象もポイントに含まれます。
次章で詳しくご紹介します。
高校受験の面接で重視されるポイント
高校受験の面接で最も重視されるのが身だしなみです。つまり、第一印象ですね。
ある男子学生2名を比較してみましょう。
一方の男子学生の身だしなみは、
- 髪色が明るい
- 制服はボタンをしっかり止めていない
- ズボンの裾がすり減っている
- 香水臭い
- ピアスが空いている
しかし、質問に対して素晴らしい返答をします。質問に対しても的確な答えで、相手にもわかりやすく伝えています。
もう一方の男子学生の身だしなみは、
- 黒髪で短髪
- 制服は第一ボタンまで止めている
- ズボンの裾は地面についておらず綺麗
- ピアスが空いていない
質問に対しては言いたいことが上手くまとめられていませんが、しっかりとした身だしなみではきはきと話しています。
アイコンタクトをしっかりとして表情も明るいです。
いくら美しい日本語で素晴らしい回答をしても、印象が良くなければ全て台無しです。
良い印象を抱いてもらうためのチェックリスト
- 声は大きいか?
- はきはき話しているか?
- 表情は強張っていないか?
- 背筋が伸びているか?
- アイコンタクトをしているか?
- 一般常識は備わっているか?
高校受験の面接では質問内容よりも身だしなみを重視して、自信を持って話せるようにしましょう。
高校受験の面接で聞かれる質問
先ほどご紹介した6つのポイントをマスターできたら続いては質問内容の回答を考えましょう。
ほとんどの学校で質問される内容は決まっています。まずは絶対に押さえておくべき質問の回答を考えましょう。
本校への志望動機は?
絶対に(と言っていいほど)聞かれる質問内容は本校への志望動機です。
面接官は、なぜ本校に入学したいのかが一番気になるはずです。
そして、その学校でないとダメな理由が伝われば面接官はあなたを入学させたいと思います。
大事なことは、相手を納得させる志望動機を作ることです。自分の頭で考えることはできると思いますが、それを相手に伝えることは難しいはず。
志望動機は丸一日かけてでも良いので、入念に作りましょう。
面接官を納得させる志望動機を作るコツ
あなたの考えをそのまま志望動機として伝えるのが一番ですが、もう少し説得力を持たせたいなら部活動と教育方針(校風や教育目標)を伝えるのが効果的です。
教育目標を志望動機にするなら要素を次のようにピックアップします。
- 4つの教育目標に自分があっていると思った
- 特に創造力豊かで探求心に富む
- 暗記よりも自分で新しいことを考えて研究することが好き
- 貴校では創造力を養える授業を受けられると思った
こんな具合です。
高校に入学したら頑張りたいことは?
高校に入学したら頑張りたいことは、不登校を経験した方にこそ聞かれやすい質問です。
不登校を経験したことから、中学時代にやりきれなかったことや悔しい想いをしたことがあるはずです。
面接官は中学時代の経験をバネにして高校生活を送れるかを訊ねています。
そして、高校合格を目標とするのではなく、合格後の高校生活を目標にしているかを確かめます。
力を入れたいことは部活動や勉強など自由です。卒業後に○○をしたいから、△△を頑張るなど将来を見据えて考えるとより説得力が増すでしょう。
自分の長所と短所は?
誰しも長所と短所があります。
短所はネガティブに捉えられるものではありません。むしろ、自分の短所を把握していることは立派なことなのです。
短所が分かっていれば、高校ではその短所をどう長所に近づけていくか考えられるはずです。
短所の裏返しが長所で、長所の裏返しが短所です。自信を持って自分のことを伝えましょう。
まとめ
高校受験の面接で質問される内容について大まかにお分かりいただけたでしょうか?
質問内容を考えることもそうですが、まずは身だしなみや第一印象を良くすることが重要です。
身だしなみや所作に自信を持てるようになれば、自然と話す内容にも説得力がついてきます。
そして質問内容はあらかじめ質問される内容が決まっているため、事前に用意しておくことをおすすめします。
このとき、すらすら伝える必要はありません。不器用でも自分の言葉でゆっくり伝えられるようにしましょう。