高校を中退する人数は年々減少しています。少子高齢化の影響もありますが、中退率自体減ってきているのです。平成2年では12万人以上であったのに対して平成24年では5万人にまで減少。これは単に人口が減っているからではなく、高校中退率も減少しているのです。平成12年では2.6%であったのに対して平成24年では1.5%。この数字の変化に理由はあるのでしょうか。
<高校中退の理由>
先ほどもお伝えしたように高校中退者は著しく減少しています。それでも高校中退者はまだまだ多くいるのが現状。その分理由も様々です。では理由に迫ってみましょう。
学校生活・学業不適応
学校に行く理由が見いだせなくなり、退学に至るパターンです。学校に行くことの一番の理由は勉強をするためです。目標や将来への期待が何もなくなってしまっては行く意味も見いだせないと思います。まずは、ご自身が何のために勉強をするのか、将来どんな大人になりたいか等も踏まえて考えてみましょう。
また、学校にいても孤独を感じる、会いたくない人がいるなど、自分の居場所がない場合もこのパターンに当てはまります。
進路変更
ここでいう進路変更とは他の高校に転入することを指します。高校には、
- 定時制高校
- 通信制高校
- 単位制高校
といった種類があります。定時制高校や単位制高校は、教師が複数人の学生に授業を行う高校を言います。通信制高校は通信、つまりパソコンで行う授業のことです。この場合、学生は個人で授業を受けることになるので、自由に授業を進めることが可能です。
定時制や単位制高校の授業スタイルに馴染めなかった場合、通信制高校のような自由なスタイルで授業を進める高校が合っていることもあるのです。
病気・けが
病気・けがをした場合、高校に通えなくなることもあります。そういう場合やむを得ず高校中退の道を選ぶことも。
経済的理由
経済的理由により、学費を払えなくなる、あるいは就職しなければならない方は、高校を中退せざるを得ません。高校を中退し正社員としての就職は難しいですが、学歴不問で求人している企業もあります。根気強く就職活動を行いましょう。
問題行動
学校内外問わず問題行動を起こした場合、問題の重度が高ければ退学を強いられることがあります。そういった場合、高校中退と同じく最終学歴は中学卒業です。
<高校中退の理由によりその後の進路が大きく変わる>
高校中退の理由によってその後の人生が変わります。前の学校に馴染めなかった、あるいはけがや病気で高校中退したのであれば、高校卒業認定試験を受け合格すれば大学進学も可能です。高校中退をネガティブに捉えず、前向きに考え今後の進路をもう一度ゆっくり考え直してみましょう。